その他の症状

症例⑩ 細かい作業で起こった首の痛み

患者

 2019年 7月来院  40代 女性

頻度 / 通院回数

 週2回 / 4回

症状

慢性的な肩こりがあったが、1ヶ月前から首が回りにくくなり、特に左に向きにくくなる。

 

お仕事は美容師で暇な時には内職もやっている。

 

ご本人は、20年前にバイクの運転中に車とぶつかって首や背中などを痛めたが、ろくに治療もぜずにいたことが原因ではないかと考えている。

 

その他の症状は、最近首を回すとゴリゴリ音がする、月に1回偏頭痛が出る。

施術と経過

実際に首を動かしていただくと、前屈が1番動きが悪く痛みが出ました。

 

次に、左側屈、後屈をすると左の肩甲骨上部の内縁が痛くなるようです。

 

首と肩甲骨周りを触診で確認したところ、上記の動きと関係するところに反応があったので、そこを調整する背中のツボを使い施術を行いました。

 

動きは改善し、痛みもほぼ出なくなったので、施術を終了しました。

 

その後、何度か施術を繰り返し、症状がでなくなったので治療を終了しました。

まとめ

下を向いた状態で細かい作業を長時間行うと、まず頭の重さが背中にかかります。

 

さらに、指先を使い細かい作業をするためには、背中、肩、肘にかけて力を入れて各部位を固定しないといけないため、より背中に負荷がかかります。

 

そのため、背中に原因が発生して首の動きが悪くなったと考えられます。

 

パソコンや事務仕事などをされる方も、よくなる症状です。

使用したツボ

 

症例⑨ 練習の行い過ぎからの寝違え

患者

 2019年 5月来院 10代 女性

頻度  通院回数

週1回 / 1回

症状

受診の4日ぐらい前、朝起きたら首が痛くなっていた。

 

右に傾けると左が痛くて、ほとんど傾けることができない。

 

高校の陸上部に所属し、最近は「投てき種目」をおもに練習してるが、首が痛いため練習にならない。

 

走ったり、跳んだりしても、首が痛いので良い動きができない。

 

ほっておけば少しずつ治るかと思っていたが、なかなか良くならないので受診することにした。

施術と経過

改めて首の動きを確認すると、問診で言われていた方向だけではなく、他の方向に動かしても痛みや嫌な感じがあることが分かりました。

 

特にひどいのが、問診で言われていた方向と左斜め後ろに傾けたときでした。
そのため、この2方向の改善を狙って施術を行いました。

 

触診すると、痛みのでる方向と関連する左頸部に強いコリがあったため、それと連動する背中のツボに刺鍼しました。

 

刺鍼後、首の動きを確認すると施術前と比べて7割ぐらい改善したということだったので、ここで1回目の施術を終了しました。

 

さらに3日後には、動きだけでなく痛みもほぼ無くなったという事だったので、そのまま治療は終了しました。

まとめ

この症例では、投てき種目の練習により肩から背中にかけて負荷がかかり、その影響により寝違えが発生したと考えられます。

 

触診すると、首のコリと関係のある背中のツボに反応があったため、そのツボに刺鍼を行いました。

 

刺鍼直後に首のコリは柔らかくなり動きもかなり改善されました。

 

動きが良くなれば炎症などの痛みも早く引くため、施術を終了して少し時間を置くことにしました。

 

その後、狙い通り痛みも改善されました。

 

また、首に痛みとコリがあったため、普通なら首のコリに直接刺鍼してしまうところですが、痛みが発生している部位に直接刺鍼することは、痛みを強めてしまう危険性があるため気を付けなければならない。

 

特に、寝違えのように炎症も関わっているような症状では気を付けないといけないため、そういう意味でも遠隔(背中)からの調整はとても有効でした。

使用したツボ

 

症状⑧

患者

80代  女性

来院

2018年  4月

症状

変形性股関節症により両股関節を2017年に手術され、その後、杖を突いて歩行するようになりました。

 

2018年の3月後半から、杖を持っている左中指の動きが悪くなり、4月に入ってからは指を曲げるとスムーズに伸ばせなくなり、右手で伸ばさないと元にもどらない状態でした。

 

 施術と経過

左中指の動きと関係している胸椎のツボを指で押して可動域テストをしたところ、押している間は動きが改善されました。

その為、そのツボに刺鍼するとテストと同じように直ぐに動きが改善したため、初日の施術を終了しました。

3日後に症状が戻ってきましたが、施術を3回継続したところで症状が戻ることがなくなり、治療を終了しました。

 使用したツボ

T3(1)L

考察

杖を使い始めて間もなかったため上手く使うことができず、腕の付け根である胸椎に負荷がかかり症状が現れたと考えられます。

その為、胸椎沿いのツボに施術することで、症状が改善されました。

また、症状が出始めて直ぐに施術できたことで改善も早く予後も良好でした。

 

症例⑦

患者

60代  女性

来院

2018年  2月

症状

 

3年前から脳出血の後遺症で右半身不随になる。

左手で杖を使い、左半身を主体にして歩行している。

 

1月頃から指の動きが悪くなり、その後、痺れが出始める。

 

利き手ではない左手で字を書く練習などをしていたが、指の動きの悪さと痺れで練習もままならない状態のため、『字が書ける程度に回復したい』と来院されました。

 

施術と経過

右半身不随のため、杖をつく左手、腕、肩、背中にかなりの負荷がかかり、指の動きの悪さと痺れが発生したと推測しました。

その為、左手、腕、肩の付け根である胸椎に施術を行いました。

また、杖を強く握って不安定な体を支えるため、前腕にも問題があると推測し施術を行いました。

 

1回目の施術で、動きはかなり良くなり、痺れは少し改善しました。

 

その後、1ヵ月間に6回の施術を行い、動きは完全に、痺れはたまにあるが気にならない程度に改善しました。

 

当初の『字を書けるように回復したい』という目標を大きく上回ったため、施術を終了しました。

使用したツボ

T1(1)、T2(1)、T3(1)、T4(1)、支溝、会宗

考察

推測通り、胸椎と左前腕に負荷がかかり強張りが発生していて、分かりやすくツボができていました。

そこに刺鍼をすることにより、ツボをゆるめ強張りを取り、指の動きと痺れが改善されっていったと考察されます。

指の痺れなどは、よく首(頸椎)が原因だとされますが、そうでない場合もあるとい典型的な例でした。

 

症例⑥

患者

60代  女性

来院

2017年  10月

症状

介護を行うことで、4,5年前から右中指の動きが少しづつ悪くなり、現在は手を握ると指が固まってしまい伸ばすことができない。

そのため、反対の手を使って指を伸ばしている状況で、生活に支障をきたしている。
また、半年前から右手を握ると小指の第2関節に痛みが発生し、病院では「老化なのでしょうがないです。指が曲がって固まってしまったら、痛みは出なくなります。」と言われる。
ゆっくりでも良いので、手を握ったり広げたりできるようにならないかと、来院されました。

 

 施術と経過

介護で、ベットから体をおこす手伝いやベットから車椅子への移乗の手伝いなどを長年繰り返すことで、指先から背中まで強いコワ張りが定着してしまい、それが原因で指の動きが悪くなったと考えられました。

そこで、腕のつけねである背骨の際や肩甲骨の内縁などのコワ張りをとることで、背中から指までの動きを調整しました。

1回目の施術で、中指の動きが4割程度回復し、小指の痛みは半分まで軽減しました。

3日置きに同じ施術を継続して行い、小指の痛みは3回目で改善、中指は5回目でほぼ改善しました。

生活に支障がでなくなったため、施術を終了。

半年たった現在も、症状は戻っていないようです。

 使用したツボ

T3(1)R、T3(0,5)L、T5(1)R、四枢R、六丘R

考察

単純に指を動かす筋や腱に問題があったのではなく、長期間の介護により指を動かすための土台となる、腕や背中などに負担がかかることで指の動きに問題が発生したと考えられます。

そのため、脊柱の際や肩甲骨の内縁に施術することで、指の動きが改善されました。

 

症例⑤

患者

60代  男性

来院

2016年  7月

症状

10年ぐらい前から、右手の中指、薬指の動きが悪くスムーズに握ることができず、軽く痺れもある。

ご本人は、ゴルフを初めて間もないころの練習で、遠くへ跳ばそうと右腕をおもいっきり振ってスイングしていたのが、原因ではないかと考えている。

施術と経過

力を入れてグリップを握った状態で無理なスイングを続けたため、過度に腕全体に負荷がかかったと考えられる。

そのため、指先だけでなく腕全体をみる必要がある。

触診していくと、腕の付け根である「胸椎周り」と右手の「尺骨の手首側」「親指付け根辺り」のツボに問題があることが分かりました。

そのツボに刺鍼すると中指、薬指の動きがほぼ改善しましたが、薬指の痺れが少し残りました。

初回は、ここで終了。

その後、2回の施術で痺れもとれて治療を終了しました。

使用したツボ

Th3,4(1) 養老 外谷

考察

やはり、指先に力を入れることで腕全体の動きが悪くなり、その状態でスイングしたことで腕の付け根に負荷がかかり、そこに症状の原因が発生したと考えられます。

症状が出ているところだけでなく、その症状が発生した要因も考えないといけないという典型的な例でした。

 

症例④

患者

30代  男性

来院

2016年  1月

症状

右の中指、薬指、小指を握ろうとするとギクギクという感じで指が動き、スムーズに握ることができない。

仕事のときに振動工具を使うようになってから、指の動きがおかしくなってきた。

施術と経過

振動工具を使い作業するときに右腕で工具を固定しているため、右指先から右腕全体に過度な負荷がかかって症状が発生したと考えられる。

そのため、症状の出ている指先だけでなく、腕全体をみて治療を行う。

背中にある指先の動きを良くするツボに刺鍼すると、動きが7割程度回復したため、初回の治療は終了。

その後、3回ほど通院していただき、症状が改善した。

使用したツボ

Th3,4,5(1) 内谷、外谷、後渓

考察

やはり、振動工具という腕に強力に負荷がかかる工具を使用していたため、腕全体に負荷がかかっていた。

そのため、指先を治療するだけではなく、指先の反対側である腕の付け根の背中を治療することで、効果があらわれた。

指を動かす筋だけではなく、指を動かすために使われている腕全体をみて治療しないといけないという、典型的な治療例でした。

 

症例③

患者

40代  男性

来院

2015年  10月

症状

2年前、交通事故で頸椎を損傷。

上半身と下半身に、それぞれ2級の重度障害認定を受け、合わせて1級の重度障害認定をうける。その後、1年間リハビリを頑張りある程度は回復する。

手を握るリハビリも行ったが、最後まで握り込むことができない状態で、医師からは「これ以上は回復(握りこむこと)は無理です。」と言われる。

両手の第1指から第5指まで全指が最後まで曲がらない。

握ろうとしても、指先から手の平までの間が1㎝~2㎝程度あいてしまいます。

施術と経過

両手の全指の治療のため、1回の治療は片手の2指づつ行いました。

指の動きに関係のある胸椎の横のツボに反応があったので、そこに刺鍼。

刺鍼して指を動かしていただくと直ぐに反応が出て指の動きが良くなった。

初回はここで終了。

6回治療を行い全指の動きが良くなり、指先と手の平がつくようになりました。

その後、第1指だけ動きが悪くなったため2度目の施術を行い、動きが良くなってからは良い状態をキープしているため、治療を終了しました。

使用したツボ

Th1(1)LR~Th5(1)

症例②

患者

30代 女性

来院

2014年 6月

症状の特徴と経過

目の奥がズシンと重い。朝はまだ良いが、夜になっていくにつれて目がカスんでくる。

事務仕事でパソコンを使うことが多く、それが原因ではないかと考えている。

ひどい時には、頭痛がおこる。

目の周りを温めても冷やしても、多少スッキリする。

その他には、首こり・肩コリなども感じている。

治療と経過

目の周り、頭部に15分間の置鍼を行い、目の血流改善を図り、老廃物を流し酸素を供給することで、眼精疲労の解消をねらう。

コリにより首・肩の動きが悪かったため、活法(整体)による施術を行い動きを改善し上半身の血行を良くすることで、より目に血流がいくようにする。

結果、目と頭がスッキリ。

一ヶ月ごとに通院され、目の症状、頭痛など起こらなくなっている。

使用したツボ

攅竹・陽白・太陽・四白・百会・上星

使用した技(活法)

コリ抜き・肩回し・頚ひっぱり

 

症例①

患者

 30代 男性

来院

2014年 11月

症状

2カ月前から、背中の肩甲骨の間が痛くなった。

 

特に右側がジクジクと痛い。

 

休んだり、お風呂に入るなどして温めると、楽になる。

 

力仕事を始めた時期と重なるため、それが原因なのではないかと本人は考えている。

 

まだまだこの仕事を続けないといけないため、治療とこれから先の予防も考えて来院される。

治療と経過

背中の肩甲骨の間が固くなり盛り上がっていたため、筋をほぐすことを目的で10分程度3Hzで鍼通電を行う。

 

その後、頸部(首)、肋間、肩甲骨周り、骨盤周り、胸部の動きを良くする活法(整体)を行う。

力仕事で手を握ることが多いため、手の平の筋も緩める。

 

施術後は、肩周りが軽くなり、肩甲骨の間の張りがとれる。

 

後日、仕事をしていても動きが良くなり、楽になったということです。

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