耳周りの症例

症例④ 耳のつまり、耳鳴り、低音難聴

患者

2023年 6月来院  30代 男性

頻度 / 通院回数

 週2回 / 5回
 週1回 / 3回
 2週間1回 / 2回
 3週間1回、その後は体のメンテナンスで来院

症状

4月末に左耳につまりが発生し、その後、低音難聴になり病院で診察を受け内リンパ水腫と診断される。

5月にパニック障害のような症状、めまい、右耳に耳鳴りが発生し、病院での診察でメニエール病と診断される。
その後、めまいは落ち着く。

東京で音楽関係のお仕事をされていて、それが原因で発症したのではないかと考えられている。

来院されたときには、左耳につまり感、低音難聴、右耳に耳鳴り、その他の症状として不眠、首の違和感(寝るときに枕を使えない)、顎の動きが悪い、などの症状がありました。

ひどい状態なので、一度地元に帰り養生をしようと思われ、広島に帰ってこられました。

静岡の鍼灸院の鍼灸師の先生から当院を紹介され、来院されました。

施術と経過

問診と触診から、不眠でお腹の調子が悪いため自律神経系が乱れていると推測しました。

また、首の状態、顎(アゴ)の動きが悪いため耳周りの血流が悪いことが推測されました。

施術は、お腹周りの調子を整えて自律神経の安定を狙い、首、顎の動きを良くすることで耳の周りの血流を良くして内耳の回復を狙い、症状の改善していくという治療方針を立てました。

初診と2回目の施術で、顎の動き、肩の張り、お腹の調子に変化が起こりました。

3回目の施術の前には、寝れるようになり、耳のつまり、耳鳴りが出ない時間帯が増えてきました。

6回目の施術では、耳のつまりは一日の中で少しの時間ある感じで、その他の症状は出なくなりました。

8回目の施術では、症状が出なくなったので少しずつ施術の間隔をあけていき、良い状態の定着を狙っていきました。

9回目~10回目の施術間隔を1ヵ月空けましたが症状が出なくなったので、治療を終了しました。

その後は、メンテナンスで来院いただいています。

4月 東京の病院で検査

6月 広島の病院で検査(初診前)

7月 施術を始めて直ぐの検査

8月 治療を終了する前

まとめ

音楽関係の仕事をされていたため死活問題であり、かなりのストレスがかかっていたと考えられます。

そのため、自律神経などにも問題が発生しており、全身的な調整が必要でした。

改善の順番も、不眠、お腹の症状が早く改善され、首、耳の症状がゆっくりと改善していきました。

耳鳴り、難聴は、その他の症状が絡んでいることが多いので、全身的に診ていかなければならない…ということが分かる症例でした。

使用したツボ

三陰交、内谷、外谷、合谷、養老、水泉、背中のツボ

症例③ 耳のつまり、めまい、耳鳴り

患者

 2023年 8月来院  30代 女性

頻度 / 通院回数

 週1回 /  2回

症状

来院の1週間前に耳のつまり、めまい、耳鳴り、低音の聴力低下が発生。

病院では、突発性難聴かメニエールと診断され、ステロイド系の薬を処方される。

昔、鍼治療の経験があり、薬だけでない積極的な治療を受けたいと思い来院されました。

施術と経過

触診すると、耳周りと首の筋肉に強い強張りがありました。

腹診では、右肋骨のきわを押さえると痛みと嫌な感じがあるということでした。

まず、自律神経系と身体全体の調整のため、腹部の痛みのある部分に関係のある脚部のツボに置鍼(鍼を刺したまま少し時間をおくこと)を行いました。

これにより、腹部の痛みや嫌な感じは、ほぼ無くなりました。

次に、耳周りと首の筋肉の強張りに対しての施術を行いました。

耳と首に関係のある、手のツボと背中のツボに刺鍼を行い、首の動きや顎(アゴ)の動きで鍼の効果を確認しながら行いました。

2回目の来院の時には、耳のつまり、耳鳴りは2割弱まで症状が改善し、めまいと低音聴力の低下は少し改善がみられました。

施術は、初診と同じ施術を行いました。

3回目の施術で、すべての症状が改善してきていたので、治療を終えることにしました。

まとめ

今回は、症状が出て直ぐに治療を始めることができたため、効果が早くでたと考えられます。

やはり耳の症状は、病院の治療と鍼治療を併用して、なるべく早く行うことで症状の改善を早める可能性があることが分かった症例でした。

耳の症状が出た場合は、なるべく早く施術を始めることを強くお勧めします。

使用したツボ

三陰交、内谷、外谷、合谷、養老、水泉、背中のツボ

症例② ストレスによる難聴

患者

 2022年 11月来院  50代 男性

頻度 / 通院回数

 週2回 /  5回(初回~5回目まで)

 週1回 /  3回(6回目~8回目まで)

 3週間に1回 (9回目~10回目で終了)

症状

来院日の1ヵ月前から、右耳のつまりがで始める。

その後、左耳は小さな耳鳴りが続き、右耳はつまった状態がつづく。

症状が出て1週間後に耳鼻科の診察を受け、突発性難聴かメニエール病という診断を受ける。

薬をもらいゆっくりしていたが、耳の状態に変化が現れないため、薬以外の治療法がないかインターネットで検索をして、当院を見つけ来院されました。

当院に来られた時は、左耳に耳鳴り、右耳はつまった状態で、たまにめまいがするので車の運転が怖いということでした。

また、音楽が好きでいつも聴いているということでしたが、症状が出てからは聴けてないということでした。

音楽が、またしっかりと聴けるようになることを目標にして、施術を開始しました。

施術と経過

自律神経系の症状が出やすい腹部の調子、めまいや頭痛に影響のある首肩背中の状態を診たところ、腹部には触診すると痛みが出る部位があり、首(特に耳の下)と肩に強いこわばりがあり、顎(アゴ)の動きも悪るく何年か前に顎関節症と診断されたこともあったそうです。

そのため、お腹の調整と首のハリの緩和、顎周りの調整を行うために、脚、背中、手に施術を行いました。

初日の施術終わりは、首肩周りが軽くなり、顎の動きが良くなりました。

2回目に来ていただいたときの施術前には、一日中あった耳のつまりと耳鳴りが一日中ではなくなり、顎の動きも良いという報告がありました。

そのまま、施術を続けることで、まずは顎の動き、お腹の調子、右耳の耳鳴りが解消され、続いて左耳のつまりも解消されていきました。

8回目の施術終わりから、音楽もしっかり聴けるようになったため、様子を診ながら10回目の施術で治療を終了しました。

まとめ

発症する前に、私生活でかなりのストレスがかかっていたようで、腹部や肩首背中のこわばりが酷く、この部位への施術を行わなければ、治りにくい症状だったように考えられます。

耳鼻科にも通いながら、定期的に来ていただいたことがしっかりとした回復につながった例でした。

使用したツボ

後傾、外谷、内谷、養老、三陰交、曲泉、背中のツボ

症例① 老化による難聴

患者

 2022年 10月来院  70代 男性

頻度 / 通院回数

 週2回 /  5回(初回~5回目まで)

 週1回 /  3回(6回目~8回目まで)

 2週間に1回 / 2回(9回目~10回目まで)

 1カ月に1回 / 継続中(メンテナンス)

症状

10年以上前から、特に右耳の聞こえが悪くなり、最近は男性の話し声が聞こえづらい。

通常の声の大きさでは聞き取りにくいため、周りの人達が大きな声で話しかけてくれている。

病院で検査を受けると、加齢による聴力の減退だと言われ、特に何かの処置や薬は出されず、様子をみて補聴器などを購入してくださいと進められる。

ご自分でも老化ならしょうがないと諦めていたが、当院が突発性難聴などの施術を行っていることを知り、ダメもとで施術をしてみようと思い、来院されました。

施術と経過

老化による聴力の減退だと良くならないかもしれない…ということをご了承していただいたうえで、施術に入りました。

まず、老化からの難聴のため、ストレスや自律神経は今回の耳の聞こえには関係ないと判断しました。

また、肩・首のコリもほとんどなかったため、内耳の血流を良くすることを第一の目的として施術を行いました。

当院で聴力検査はできないので、音叉(オンサ)を使い、施術前と施術後の聞こえ方の左右差を比べて効果を判断しました。

内耳の血流と関係のある顎(アゴ)周りの筋肉を調整する手のツボに施術を行いました。

施術後は、左の耳と比べ音叉の音が聞こえにくかった右の耳が、左の耳と同じぐらい聞こえるようになったということで、一回目の施術を終わりました。

その後、施術を重ねることで左耳と右耳の聞こえに差がなくなり、日常のテレビの音量も今までよりも下げて聴けるようになったので、月一回のケアで来院されるようになりました。

まとめ

施術の効果が出るのは難しいのではないかと思いながら施術を開始しましたが、著しく聞こえの悪かった右耳については少し聴力が戻ったようです。

また、後日、耳鼻科にて聴力検査をしていただいた結果、右耳の聴力が少し回復していたという報告がありました。

老化かによる聴力の減退を回復させるのは難しいので、右耳については老化ではなくて何かしら違う原因による聴力の低下だったのではないかと考えています。

聴力の減退に左右差がある場合は、施術を行うことである程度聴力の回復が見込めるのかもしれません。

使用したツボ

後傾、外谷、内谷、養老