症例14 低音が聞こえない
症状

突然、右耳に「ブーン」という低い耳鳴りが発生した。
2~3日しても治らないので病院を受診し「突発性難聴」という診断を受ける。
薬(ステロイド系)を3日間服用し、耳鳴りが一度はおさまったが、2週間後に再発。
さらに、低音が聞きづらくなった。
再び、診察を受け薬を服用するが、症状が治ったり再発したりを繰り返す。
このまま良くなるのかとても不安になり、何か根本的な改善方法はないかと探していたところ当院を見つけ来院されました。
来院
2020年 8月
患者
50代 女性
通院ペース
週2~3回
通院回数
8回
施術と経過
右側の首の筋肉の緊張がとても強く出ていた。
実際に首を動かしてもらうと、首に出る張りと痛みが気になるということでした。
そのため、首の緊張を調整する背中、脚のツボを使い施術を行いました。
施術直後に、耳の聞こえや耳鳴りには変化は出ませんでしたが、首の張りと痛みが改善していました。
その後、耳の聞こえが良くなった感じがしたようです。
施術2回目の後、病院の聴力検査で聴力が少し回復していました。
耳鳴りは強くなったり、弱くなったりを繰り返しました。
施術7日目の後、耳鳴りが強くなってから2日後に耳鳴りがなくなりました。
施術8日目の後、病院での聴力検査では、聴力が完全に改善していました。
また、耳鳴りも出なくなったため、治療を終了しました。
使用したツボ
六谿、築賓、承山、背中のツボ、など
まとめ
症状が良くなっていくときに、耳鳴りに変化がでる患者さんが多い。
耳鳴りの音量が大きくなったり小さくなったりする場合や、耳鳴りの音の高さが変化する場合があります。
耳鳴りが変化するということは、問題の部位(内耳)に何か変化が出ている証拠だと考えています。
今回は、耳鳴りの変化が改善につながっていることが分かる症例でした。