耳の不調 症例15

症例15 ストレスで悪化する症状

症状

1ヶ月前、左耳に「ジィー」という耳鳴りが発生しました。

耳鼻科の診察で「突発性難聴」と診断され、聴力低下と耳鳴りが確認される。

薬(ステロイド系)を服用するが、耳鳴りが良くならないため、紹介された病院に入院をする。

ステロイド系の点滴、高圧酸素療法、星状神経節ブロックを行なった。

低音の聴力は回復したが、高音の聴力は回復せず、耳鳴りが「チィー」という高音の耳鳴りになった。

ストレスがかかると耳鳴りが悪化し、うるさい所に行くとその後いっとき音が聞こえづらくなる。

病院の治療だけだと不安なため、他の方法も試してみようと思い来院されました。

来院

 2022年 8月

患者

40代 男性

通院ペース

週2~3回

通院回数

10回

施術と経過

ストレスで症状が悪化するということで、ストレスと関係のあるお腹の緊張を確認すると、痛みを感じるポイントがあった。
また、首と肩周りの筋肉に強い緊張があった。

お腹、首、肩周りのポイントを、手と足のツボを中心に使って調整しました。

施術直後、お腹の痛み、首、肩周りの緊張が緩み全身が楽になったようです。
その後、耳鳴りが強くなりましたが、次の日には戻っていたようです。

基本的な治療方針は変えずに施術を行っていきました。

施術5日目の後、耳鳴りは意識しなければ聞こえなくなる程度まで小さくなった。

施術10日目の後、耳鳴りはほぼ無くなり、病院の検査では高音の聴力が回復していることが分かりました。
そのため、ここで治療は終了しました。

その後、定期的に体の調整に来院されています。

使用したツボ

六谿、合谷、開魄、三陰交など

まとめ

症状が発生する前に、仕事でかなりのストレスを感じていたそうです。
そのストレスが引き金となり突発性難聴が発症したと考えられます。

ストレスが全身的な緊張を引き出し、それが原因で起きた難聴はであれば、その全身的な緊張を緩める必要があります。

強いストレスで反応する腹部を施術したことで、回復が早かったと考えられます。

耳の周辺だけの施術では効果的な改善ができないという症例でした。