症例11 耳鳴り、耳のつまり(突発性難聴)
症状

2か月ほど前から、左耳に「キーン」という耳鳴りがするようになる。
1か月ほど前からは、耳のつまりが感じられるようになった。
病院を受診すると「突発性難聴」と診察された。
症状は、左耳の耳鳴り、つまり感、聴力低下があり、右耳も少しつまり感があり、朝起きてから昼前までがとくに酷い。
来院
2019年 9月
患者
40代 女性
通院ペース
週2~3回
通院回数
20回
施術と経過
問診では、特にきついストレスはかかってないこと、顎(アゴ)の動きが悪く顎関節症と言われたこと、が分かった。
触診では、顎、首、肩周りに筋肉の緊張があることが分かった。
施術は、顎、首、肩周りの緊張を緩めるために、背中、手、脚のツボを使うことにした。
施術5回目までは、多少聞こえが良くなった気がする…程度の変化しか出なかった。
患者さんと治療について話し合いながら進めていき、施術8回目ぐらいから耳鳴りが小さくなっていることに気付いた。
施術を重ねるにつれ耳鳴りがなくなっていき、施術12回目で耳鳴りがなくなり耳のつまりも無くなるときが出てきた。
また、耳のつまりがないときは、音もしっかり聞こえるとのことでした。
施術15回目には、症状がほとんど改善したため、施術期間を週1回➡2週間に1回➡3週間に1回と延ばしていき、1ヵ月間あけても症状がほとんど出なくなったため、施術を終了しました。
その後、メンテナンスとして耳や首、肩周りに違和感などを感じたら施術に来られるようになりました。
使用したツボ
背中のツボ、築賓、足臨泣など
まとめ
施術を始めて直ぐには改善の兆しがなく、施術を続けるか迷いました。
ただ、施術を重ねるごとに、顎、首、肩周りの緊張がとれていたので、耳の変化はないが体は変化していることを患者さんと共有できていたため、施術を続けることができました。
主訴だけでなく体の変化に注目すること、患者さんとの意思の疎通の大切さが分かった症例でした。